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敵に塩を送る~ちょっといい話

 投稿者:返事はいらない7  投稿日:2008年 8月27日(水)22時42分8秒
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  今回の北京オリンピック男子マラソンでケニアのワンジル選手が優勝しました。

彼は高校時代から日本に留学して高校駅伝、箱根駅伝をはじめとする数々の大学駅伝、実

業団駅伝と大活躍をした日本でもおなじみの選手です。

まじめで練習熱心で日本語も上手な彼には、たくさんの日本人のファンがいます。

 * * * * * * * *

そのワンジルが今この北京での終盤、エチオピアの選手と二人トップ争いをしている。

日本代表、尾方剛、佐藤敦之の2選手が早々にこのハイペースなレースについて行けず、

はるか後方に置いていかれた中、ぼくも含めた日本の視聴者、現地の北京で応援する日本

人は彼を応援している。

その彼がへばっている。あきらかにへばっている。

日本人には表情がわかりにくい黒人の彼の顔からはっきりと疲労の色を読みとることがで

きる。

ぼくは熱くなる。頑張れ!粘れ!食らいつけ!エチオピアの奴こけろ!棄権しろ!

やがて給水ポイント。ランナーにとっては砂漠のオアシスのようなポイントだ。

だが彼は給水に失敗する。自分のボトルが取れない。落胆の表情が一瞬彼の顔に表れる。

ジェネラルテーブルに水が置いてあるが、ランナーのぼくにはわかる。水じゃ駄目だ!自

分が用意したドリンクでなきゃ駄目なんだ。終盤のドリンクには「疲労」というストレス

を軽減する、「甘み」という糖分が入ってなきゃ駄目なんだ。彼の精神的ダメージは大き

いはずで、疲労の色が濃くなったような気がする。

その時だ・・・・・

前を走るエチオピアの選手が飲み残しの自分のドリンクを彼に手渡す。

彼はそれを飲む。彼の顔から疲労の色がみるみる消えてゆく。

彼は元気になってゆく。どんどん、どんどん、元気になってゆく。

そして彼はエチオピアの選手を引き離す。みるみる差が開いてゆく。あっとゆう間に開い

てゆく。・・・・・・・・・・

結果、ワンジル選手は2時間6分32秒という好タイムで金メダルを獲得し、彼に自分の

ドリンクを渡したエチオピアのメルガ選手はワンジル選手に遅れること約4分の2時間

10分21秒で4位だった。

こんなことを思う人がいるかもしれない。「馬鹿な奴だ。トップを争っているしかも他の

国の奴にドリンクを渡すなんて。あれがなけれがワンジルは脱落して結果、銅メダルが取

れたし、もしかしたら金を取ってたかもしれないのに」

しかし多くの人はメルガ選手のこの行為を賞賛しているに違いない。

まさにフェアプレー、「敵に塩を送る」である。

 * * * * * * * *

ぼくはメルガ選手のファンになりました。

今後、彼に注目し見守ってゆきたいと思っています。

彼はフェアプレイ精神で走り続けるでしょう。

今後のテレビ中継で彼を見るのが楽しみです。

ワンジル選手との再戦も楽しみです。

ぼくは彼を応援し続けます。

そしていつかきっと彼は優勝するでしょう。
 
 
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